歯科衛生士として転職を考えるとき、転職エージェントや転職サイトの利用を考える方は多いのではないでしょうか。
しかし、どのようなエージェントが良いかがよく分からず、登録したものの言われるがままに転職して失敗してしまったり、登録したままで利用出来ないまま転職の機会を逃しているという方が多いのではないでしょうか。
この記事では、歯科衛生士が転職するときのエージェントの選び方を解説します。
結論!エージェントとは相性が全て!
歯科衛生士に限らず、転職をサポートしてくれるエージェントやサイトはとてもたくさんあります。そして、それぞれの特徴があり、得意なエリアや領域があります。しかし、どれだけ評判が良いサイトであっても、担当するエージェントが悪ければ良い転職には繋げてくれません。
あなたにぴったりのエージェントが担当してくれているのかが一番大切です。
良いエージェントの条件とは?
歯科衛生士の転職で良い転職エージェントの特徴とは何でしょうか?
相性が全てと言いながらも、「なんとなく気が合う」といった内容が良いエージェントであるとは言えません。下記のような条件を満たしたうえで「私の転職をしっかりと考えてくれる!」と感じてくれるエージェントが、相性の良いエージェントとなるはずです。
あなたのことをアセスメントしてくれる
最も大切なポイントは、あなたが歯科衛生士として働くためにアセスメントしてくれることです。あなたがどのような働き方をしたいのか、なぜ転職しようと決意したのか、今後のキャリアをどのように描いているのか、どれくらいの待遇を望んでいるのか…これらをアセスメントしたうえで転職先を紹介してくれるエージェントが良いエージェントだと言えるでしょう。
これらがしっかりしていない場合には、望まない形の転職となってしまいます。通勤しづらい歯科医院を紹介される、人間関係が悪い歯科医院を紹介される、働きやすいが待遇が悪く次の転職を検討しなければならない…このような転職となってしまいます。
「あなたのことをアセスメントして歯科医院を紹介してくれる」という一番大切なポイントを見逃さないようにしましょう。
歯科医院に関する知識が豊富である
当然ですが、歯科医院の情報が豊富であることも良いエージェントの条件になります。
あなたをアセスメントしてぴったりの歯科医院の像が浮かんだところで、実際にそのような歯科医院があるかを知っていなければ意味がありません。「あの歯科医院なら合ってるかもしれない、いや、この歯科医院の方がぴったりかも…!」と、あなたと話しながらすぐに思い浮かぶようなエージェントに担当してもらえているかを確認しましょう。
このとき、歯科医院のホームページや募集要項といった表面的な情報ばかりを持っていないことを確認しましょう。どのような歯科医師が院長として経営しているのか、どのような歯科衛生士が在籍していてどのような雰囲気なのか、患者さんの層や患者さんとの関係性がどのようなものであるのか…これらの情報を持っているかを確認してみましょう。
もちろん、エージェントは実際に働いているわけではないので全ての情報を持っているわけではありません。しかし、詳しいエージェントは、実際に働いているのではないか?と思うほどに詳しい情報を持っているものです。
適切なアドバイスをしてくれる
あなたの歯科衛生士としての働き方をアセスメントしていくと、あなた自身にも変わらなければならないところがあることも見えてきます。
・スキルアップしたいけど勉強はしたくない
・お金は欲しいけど働く時間は短くしたい
・家の近所では働きたくないけど長い通勤時間は嫌
働く歯科医院の条件を変更するだけではなく、働き方そのものに向き合わなければならないときがあります。というのも、希望するような条件の歯科医院がないにも関わらず、転職を無理やりにさせるようなエージェントもいるためです。このような状況に対して適切なアドバイスをしてくれるエージェントは良いエージェントだと言えるでしょう。
些細な相談も受けてくれる
歯科衛生士として転職活動を行っていると、些細な疑問に何度もぶつかります。
・面接の服装はどうしたらいいの?
・印象のいい履歴書ってどう書くの?
・履歴書ってそもそも手書きじゃないとダメなの?
・履歴書の写真ってスーツで撮っておくべき?
転職活動をしたことがある人にとっては何でもないような内容でも、はじめての転職活動となった歯科衛生士には疑問ばかりですよね。でも、一度教えてもらえれば分かるような内容が多いからこそ、誰にも聞けない。このような疑問に対しても気軽に相談を受けてサポートしてくれるようなエージェントが、良いエージェントでしょう。
ちなみに、これらは歯科衛生士としてはエージェントに聞きづらい部分であるものです。というのも、「そんなことも知らないのか!?」と思われるのではないかと考えるからです。良いエージェントはそんな歯科衛生士の考えを見透かしているかのように上手に疑問を引き出してくれるものです。
悪いエージェントとは?
良いエージェントとは違い、悪いエージェントとはどのようなものでしょうか?下記のような内容を知っておくことでエージェントを見極めることに繋がります。チェックしておきましょう。
一方的に大量の情報を送りつけてくる
大量のメール、何度もかかってくる電話…
転職サイトに登録すると、エージェントから不要な情報が一方的に送られ続けられると耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか?いくつもの歯科医院を比較させるために20~30の歯科医院の情報をメールで何度も送ってきたり、早く転職させるために焦らせるような電話をかけてくるエージェントはたしかにいます。
転職はしっかりと検討して行うべきもので、そのタイミングはご縁のようなところもあります。無理やりに転職させるようなエージェントは気を付けましょう。
連絡しても返ってこない
しつこい連絡と真逆で、連絡が返ってこない場合もあります。
転職エージェントは一人で何人もの歯科衛生士を担当しているものですから、転職活動が重なるときにはすぐさまの連絡が返せないことは致し方ないものです。しかし、こちらが情報を欲しい時に何度も何度も連絡が返ってこないと転職活動が進まなくなってしまいます。
人柄が良くても、この場合にはエージェントを変更することを検討しましょう。
ミスマッチの歯科医院へ転職させようとする
望まない歯科医院へ転職させようとするのはもってのほかです。
転職エージェントとしては歯科衛生士を転職させることが仕事であるため、はやく多くの歯科衛生士が転職することが大切です。しかし、だからといって一人一人の歯科衛生士の希望に沿わない転職をさせられてはたまりません。そのようなエージェントは避けましょう。
先述したように、歯科衛生士としてどのような転職をしたいのか、どのような歯科医院が合っているのか…これらを一緒に考えてくれるエージェントに担当してもらうようにしましょう。
良い転職エージェントと出会うために
では、どのようにすれば良い転職エージェントと出会うことが出来るでしょうか?転職サイトに登録して偶然に担当になったエージェントだから仕方ない…と思わずに、下記を検討してみましょう。
事前に転職に必要な要素を検討する
まず、転職エージェントに全てを任せずに自分で考えることが大切です。
・どの時期に転職したいか
・どんな働き方をしたいか
・どんな歯科医院で働きたいか
・どんな人間関係が良いか
・待遇はどれほどを求めているのか
・歯科医院から自宅までの距離はどれくらいか
全てを完璧に検討する必要はありませんが、エージェントがあなたの転職希望を引き出せるように少しでも考えておくようにしましょう。転職に対して積極的であることが伝われば、それだけでエージェントとしても熱意を持って関わることができます。
とくに大切なのは、転職時期です。
3ヶ月以内を目安に転職を考えているのか、1年以内に転職を考えているのか、まだまだ転職は考えていないけれども情報収集だけしたいのか…これらによって転職エージェントの関わり方も変わってきます。この点だけでも明確にしておきましょう。
ときにはエージェントの変更を依頼する
転職エージェントは変更できないと思われがちですが、そうではありません。
先述したように悪いエージェントもいれば、頑張っているけどどうしても相性が合わないエージェントもいますし、あなたが住むエリアの情報には疎いようなエージェントもいます。あなたに合ったエージェントはいないかを依頼することも大切になります。
でも、「変更を依頼するなんて悪い…」と思いますよね。たしかに罪悪感を感じるかもしれませんが、それによって歯科衛生士としての転職が失敗してしまっては元も子もありません。あくまでも歯科衛生士としての転職を成功させることが目的です。ついつい情に流されてしまった…なんてことがないように目的を見失わないようにしましょう。
ちなみに、あなたに合ったエージェントかどうかは担当されてはやい段階で分かるはずです。「電話で自分のことを話せなかった…」、「メールがどんどん送られてきて不快…」といった違和感がどこかで生じているものです。
おわりに
この記事では、歯科衛生士が転職するときのエージェント・サイトの選び方を解説しました。
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