担当制の歯科医院担って実際どんなメリット・デメリットがある?

担当制の歯科医院担って実際どんなメリット・デメリットがある?

歯科転職ナビを運営している私たちが、歯科衛生士さんからの求人の問い合わせをいただくとき、比較的多く質問があるのが、「その歯科医院は、担当制ですか?」というものです。

歯科医院もサービス業としての側面が強く見られるようになった近年、求められる技術や施術内容の高度化により「担当制」を取り入れる歯科医院も多くなってきました。

では、その「担当制」というのは、具体的にはどういったものなのでしょうか。

◎担当制とはどういった制度なのか

 歯科医院における「担当制」とは、要するに「患者担当制」です。

 原則的に、一人の患者さんに対して、その患者さんの治療が終わるまで、毎回同じ歯科衛生士が担当し、主にお口の中のメンテナンスや予防診療をしていくことを指します。

 求人情報をみていくと、備考欄やその他求人内容などの欄に「担当制」と記されている

歯科医院は、常勤勤務の歯科衛生士はほぼ確実に担当をもつことになるでしょう。

 非常勤勤務の場合は、応相談ということが多いかもしれません。

 こちらは後述で詳細に述べます。

◎担当制のメリット・デメリット

 では、担当制をとっている歯科医院においては、どのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。

 歯科衛生士から見たメリット・デメリット、そして、患者さんの立場から見たメリット・デメリットを書いていきたいと思います。

 ☆歯科衛生士から見た担当制のメリット☆

歯科衛生士から見た担当制においてのメリットは、なんといっても、歯科業務におけるスキルアップにつながる、経験値の高いシステムと言えるでしょう。

担当制というのは、前述のとおり、その患者さんの治療が終わるまでを担当するので、虫歯の程度の見極めから、痛みを取るための治療や、口腔内全般の治療、場合によってはインプラントなどにも関わることもあるでしょう。

そして、ある程度の治療が落ち着けば、歯石を取るなどお口の中をきれいにすることなどのメンテナンスをしたり、その後の予防診療にも関わるでしょう。

そういった「一通りの治療・診療」を経験できることは、歯科衛生士にとって非常に大きな経験値になり、目に見えて成果が出るので、やりがいを感じることができます。

自分の知識・技術でどうしたら、この患者さんを良くしてあげられるのかを考え、学びながら治療を進めていくわけですから、スキルアップしたい、キャリアアップにつなげたい、と考える歯科衛生士さんにとっては、大きなメリットを得られるのではないでしょうか。

また、その患者さんと長く向き合っていくことになるので、その患者さんの求めていること、生活環境、人柄等を考えてコミュニケーションを密にとっていくので、自分自身のコミュニケーション能力も自然と身についていくでしょう。

  • 歯科衛生士から見た担当制のデメリット§

担当制、というと、上記に述べたように歯科衛生士さんの技術向上、いわゆるキャリアアップ・スキルアップには多くメリットがあるといえますが、その一方で、デメリットと言わざるを得ない条件も出てきてしまいます。

①    入職の段階でそれなりのスキルが求められる。

担当制の歯科医院で仕事をしてもらうためには、入職の時点ですでにある程度のスキルが必要となります。

歯科医院は、現在人手不足のところが大多数ですので、求人数はもちろん多いですが、それだけ即戦力を求められます。特に担当制はその傾向が強いでしょう。

そうなると、患者さんを最初から最後まで担当してもらうためには、それなりのスキルや、経験値が必要になるのは当然といえます。

そのため、担当制ではない歯科医院に比べ、担当制をとっている歯科医院のほうが、応募して採用されるためにはレベルが高いといえます。

但し、逆にとらえると、それなりのスキル・経験値があるとするならば、担当制の歯科医院のほうが採用条件の中で最も重要な、給与の部分が、担当制ではない歯科医院に比べて、多少なりとも高い場合が多く、そういった意味では一概にデメリットばかりではないといえるでしょう。

②    急な休みなどが取りづらい。

歯科衛生士さんは、基本的にはある程度の固定シフトで勤務されていると思いますが、

お子さんが小さかったりしての頻繁な体調不良、また幼稚園・保育園・学校行事、ご自分の体調不良などがあると、どうしても休まないといけない状況が出てきてしまうと思います。

しかし、患者さんを担当している場合には、その患者さんの来院予定があれば、シフト変更をすることが困難になってしまいます。

また、毎週シフトが変わるという歯科医院はないと思いますが、担当患者さんとのスケジュールを考えれば、ある程度の固定した勤務体制でシフトを組むことが最良と言えるため、プライベートの急な予定なども組みづらくなるのも正直なところです。

そういったことから、子育て中のママ歯科衛生士さんが多く選ぶ「週2~3日などのパート勤務」での募集は、少ないといえるでしょう。

担当制の歯科医院でパート勤務での募集があった場合、「ほぼ固定のパート勤務」もしくは、担当を持たず、歯科医師のアシスタント的な業務が主になることが多いようです。

パート勤務で担当制を希望される歯科衛生士の方は、歯科医院へ勤務体制や業務内容がどのようになるのか、しっかりと確認されたほうがいいでしょう

③    担当した患者さんとのコミュニケーションが難しいこともある

人間相手のお仕事ですから、コミュニケーションが難しいことはよくありますが、担当制の場合、ずっとその患者さんとお付き合いを続けていかなければなりません。

お互い人間なので、相性の問題も当然出てくるでしょう。

技術の面はもちろんのこと、性格、コミュニケーション能力の点でご満足いただけない場合は、残念ながら、患者さん側から担当変更を言われてしまうこともあります。

また、もちろん、患者さんからは信頼をいただけても、歯科衛生士さんご本人が、その患者さんとの時間が苦痛やストレスになってしまうことがあっても仕方ないでしょう。

よっぽどの場合は、歯科医院や上司・先輩との相談の上、変更することもできないとは言えませんが、社会人として仕事をしていくうえで、ある程度の我慢や、相手を受け入れるための努力は必要です。

そういったストレスが出てしまう、という意味では、担当制でのデメリットとなってしまうこともあります。

☆患者さんから見た担当制のメリット☆

     それでは、歯科衛生士や歯科医師が担当制になることによって、患者さんにはどの

     ようなメリットが生まれるといえるのでしょうか。

①    一から説明をしなくて済む

毎回の診療で歯科医師や、歯科衛生士が変わると、カルテに書いていないような、痛みの発生や、どこがつらいのか、麻酔が効きづらいなど、細かな内容を一から説明しなくてはいけないことがあります。

患者さんにとって歯科医院に来ることは、なかなかハードルが高いものです。

そこでさらに説明を求められるというのは、患者さんには大きなストレスになります。

担当制にしてもらうことで、前回の治療からの経過による変化にも気づいてもらいやすいことや、治療の際に気を付けてもらいたいこと、また、口腔内の新たな病気の発生等にも気づいてもらいやすいというのが、メリットになるでしょう。

②    コミュニケーションが取りやすい

患者さんにとって、常に大きなマスクをしていて表情が読み取りづらい歯科医師や歯科衛生士さんは、自分からは話しかけにくい存在ともいえます。

担当制で長くしっかりとコミュニケーションをとっていくことによって、お互いの信頼関係を築いていくことができ、患者さんは、安心して自分の口腔内のお手入れ、治療をお任せすることができます。

また、何か困ったことがあったときなど、それまでのコミュニケーションがしっかりとれていれば、気軽に相談できます。

歯科医院が苦手な患者さんにしてみれば、自分のことをよく知ってくれている歯科衛生士さんがいれば、リラックスして治療を受けることができます。

患者さんにとっては担当制の歯科医院には大きなメリットがあるといえるでしょう。

  • 患者さんから見た担当制のデメリット§

   担当制は、患者さんにとってメリットが大きい反面、当然デメリットも出てきてしま

います。主なデメリットは以下の通りです。

①    技術的な問題

担当の歯科衛生士が、ベテランでなんでもお任せできる、技術的にも信頼のおける歯科衛生士であれば、まったく問題ないのですが、もちろん、経験による歯科衛生士さんの技術のバラツキが出てきてしまいますよね。

当然ながら、経験が浅い歯科衛生士さんであれば、技術的に劣ってしまうことも仕方のないことです。

ただ、患者さんからしてみれば、自分の大事な口腔内を任せるのですから、安心してお願いできなければ、担当歯科衛生士の変更を申し出ざるを得ないことがあるでしょう。仕方のないことだとはいえ、担当制を取り入れている歯科医院では、技術の標準化が出来なければ、お互いにとってデメリットになってしまいます。

②    来院日変更等ができにくい

担当の歯科衛生士さんは、ほとんど固定シフトになり、また担当の患者さんは一人だけではないため、1週間の休日や担当患者がほぼ決まっているといえます。

そのため、急な来院日の変更や、曜日の変更などが難しくなります。

もちろん、別の歯科衛生士に診てもらうことは不可能ではありませんが、それでは担当制のメリットを失ってしまいます。

ですので、患者さん側にとっては、スケジュールの変更がしづらいということがデメリットになるといえるでしょう。

③    担当の歯科衛生士と相性が良くないこともある

前出の歯科衛生士さんのデメリットでも述べたように、お互いの性格などが合わないという問題はどうしても出てきてしまいます。

患者さんがそう感じてしまった場合は、担当変更を言えることもありますが、言いづらいことも多いので、来院しなくなってしまうこともあります。

そうすると、治療が途中になってしまい、虫歯が放置されたりなどで悪化させる原因となってしまうでしょう。患者にとっては大きなデメリットになってしまうと言わざるを得ません。

これは難しいスキルではありますが、担当した歯科衛生士さんが、コミュニケーション能力を上げて、患者さんの意思や意図をよくくみ取ってあげることで解消できることもあります。

以上、担当制について述べてきました。

メリット、デメリットともにあるのは当然として、患者さんと歯科医院で働く歯科衛生士さんにとってメリットを大きくしていくためには、

①    コミュニケーションを密にして、患者さんの気持ちをよく汲んであげる。

②    歯科衛生士さんのスキルアップ

   この二つができていけば、担当制はお互いにとって大きなメリットをもたらしてく

れるのではないでしょうか。

    

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