「歯科衛生士として転職を機に東京や大阪で働きたい!」と上京を考える方は多いのではないでしょうか?しかし、上京にあたっての生活費用や転職活動の方法が分からずに、どのように行動してよいか分からなくなってしまうものです。
この記事では、歯科衛生士の上京転職を成功させるためのポイントを紹介します。
上京後の生活を考えよう
歯科衛生士として上京転職を考えるときには、どのような歯科医院があるか、歯科医院のスタッフはどのような人なのか…などの働く先を考えてしまいがちです。
しかし、その前に、そもそも上京先での生活ができるかどうかを検討しなければなりません。まずは、上京後の生活として具体的には、下記の内容について考えてみましょう。
東京での一人暮らしはどれくらいのお金がかかる?
今回は、東京で暮らすことを例にしてどのような生活になるのかを考えます。東京での生活にかかるお金はおおまかに下記が目安といえるでしょう。
・家賃:80,000
・光熱費:10,000円
・食費:20,000円
最低限の支出だけを考えても、11万円の費用がかかってきます。もちろん、広い家や駅から近い家を選択すればそれだけ家賃は高くなりますし、夏場や冬場は電気・ガスを消耗するために光熱費が上がってしまうことは考慮しておきましょう。
そして、ここに交際費、娯楽費、雑費も追加されます。上京したいと考える歯科衛生士は、単に働くだけではなくて上京先での友人や恋人との出会いを楽しみにしていることでしょう。これらの支出はすぐに膨らんでしまうものですが、ひとまずは40,000円ほどを想定するようにしましょう。
そして、社会人として働いている以上は貯金は少額でもしたいものですよね。将来に備えつつ、旅行などで大きく遊びに行くときには我慢せずに使える…そのために毎月は20,000円はお金を準備したいところです。
どうでしょうか?このように考えていくと、手取りで20万円ほどを確保しておくのが望ましいといえるでしょう。
上京する際の初期費用はいくらかかる?
次に考えたいのは、上京する際の初期費用です。
住宅の敷金礼金、引っ越し費用、家具や家電などの生活用品がこれにあたります。それぞれの金額は異なりますが、参考としてはざっと50-60万円を想定しておくとよいでしょう。もちろん、最近ではシェアハウスで生活する場合や引っ越し時期をずらすことで費用を抑えれるといった工夫をすることができます。あくまでも参考としてこの金額を頭に入れておいてくださいね。
そして、実際に働き始めてから給料が振り込まれるには少し時間がかかります。例えば、4月から上京先で働き始めた場合には、その分の給料は5月末に振り込まれることが多いものです。そうなると、引っ越し後の4月と5月には給料が入らないために、二カ月分の生活費を確保しておく必要があります。先述したようにひと月で20万円程度があると余力があることを考えると、40万円ほどを確保しておくことが望ましいといえるでしょう。
すなわち、100万円ほどを準備しておくと無難であるといえます。ここからどれだけ抑えれるかをシュミレーションしてみましょう。
引っ越し業者は複数の会社に見積もりを依頼するなどの工夫で費用をぐっと抑えることができますし、家賃は大家さんと交渉することで下げてもらえることもあります。様々な節約サイトなどで勉強してみてくださいね。
どのような生活スタイルになるかを考える
大まかに生活をシュミレーションした後は、具体的な生活場所を考えましょう。
・一番治安がいいとされている文京区に住みたい
・交通の便がとても便利な山手線沿線に住みたい
・都心からは少し離れた治安がよく便利な埼玉県に住みたい
このように自分の希望を考えながらどのようなエリアに住みたいかを考えてみましょう。
この時、ご家族や友人が近くに住んでいる等も検討する理由になります。様々な理由から住むエリアを考えてみてくださいね。
歯科衛生士としての転職する
ここまでを考えてから、実際に歯科衛生士としての転職先を検討しましょう。
転職エージェントを活用しよう
歯科衛生士が上京転職を成功させるポイントは、転職エージェントを活用することです。
知り合いの歯科医師や歯科衛生士がいる場合にはその人たちを頼りに転職をすれば良いのですが、何も情報がない中では良い歯科医院と出会うことはなかなか難しいためです。
転職エージェントであれば都心の歯科医院の情報を詳細に持っているため、住みたい地域や希望する条件の良い歯科医院のご紹介してくれるはずです。
転職エージェントに希望を伝える
転職エージェントを活用するためには、あなたの希望を適切に伝える必要があります。
先述したように、どのような地域に住みたいのか、どれくらいのお給料が必要なのかをまとめてみましょう。さらには、歯科衛生士として今後どのようなキャリアを描いているのか、人のような人間関係の職場を希望しているのか、院長の人柄や先輩衛生士の人柄はどのようなものが良いのか…これらを伝えるようにしましょう。そうすることで、転職エージェントはあなたにぴったりの歯科医院を紹介しやすくなります。
このとき、「あまりにも赤裸々すぎて転職エージェントに伝えるのが恥ずかしい…」と思うような内容もあるでしょう。 しかし、転職エージェントは歯科衛生士の希望に沿った歯科医院を紹介することが仕事です。遠慮せずに有効活用しましょう。
上京転職した歯科衛生士の話を集めよう
転職エージェントには、実際に上京転職した歯科衛生士の話を聞いてみましょう。
転職エージェントは、様々な歯科衛生士の転職をサポートしています。その中には上京転職を果たした歯科衛生士も少なくありません。実際に上京転職をしてどのような働き方や生活をしているのか、可能な範囲で教えてもらうようにしましょう。そうすると、実際に希望している地域や職場の雰囲気がどのようなものをかをイメージすることができます。
いくら転職前に自分に合った条件をイメージしてみても、実際に生活しながら働いてみるとそこにはズレが生じてしまうものです。あなたがこれから上京転職することを転職エージェントには素直に伝え、その希望が転職エージェントから見てどのようなものかをコメントをもらうようにしましょう。
上京時の気を付けるポイント
上京転職する時には、様々に気を付けなければいけないポイントがあります。ここではその代表的なものを紹介します。
引っ越してから転職先を探す
引っ越してから転職先を探すのはやめましょう。
働く先が決まっていないと大家さんがアパートを貸してくれない場合がありますし、転職よりも先に引っ越しを行うことは歯科医院の院長にとっては無鉄砲に感じられて一緒に働くスタッフとして不安に感じられてしまうかもしれません。
万が一、転職が出来なかった時に収入の見込みがないとせっかく上京しようと思ったのに叶わなくなってしまいます。必ず転職先の歯科医院を確保してから引っ越しを行うようにしましょう。
戸締りに気をつけよう
必ず、鍵はかけましょう。
地方ではドアを開けていたり窓を開けていたりしても不審者が家に入ってくるということがめったにないでしょう。しかし、東京などでは知らない人にドアを開けられたり、酔っ払いが間違って家に入ってきたりということが稀にあります。
空き巣被害などもありますので、必ず鍵をかけるようにしましょう。
電車に気をつけよう
都心では交通網が非常に複雑です。
慣れない人にとっては、駅の中で迷ってしまうということがあります。また、同じ駅名であっても JR や地下鉄があるという場合もあります、気をつけましょう。
慣れないうちは早めに家を出るなど対策をしましょう。ちなみに、終電に間に合わなくなってしまうということもよくあります。帰り道も早めに出るなどを心がけましょう。
そして、都心の電車では痴漢が出没することもあります。痴漢は行う方が絶対的に悪いのですが、被害にあわないように注意するにこしたことはありません。人気のないところに行かないなど、気をつけるようにしましょう。
不安や悩みは自分から解決しよう
上京した歯科衛生士が抱える不安や悩みはたくさんあります。
例えば…
・体調を崩した時に一人きりになるのが不安
・家事が自分にちゃんとできるか自信がない
・仲良くなれる友達ができるか心配
・困ったことがあった時に助けてくれる人がいるだろうか
このようなものが挙げられます。
確かにこれらは、一人きりで知らない街で過ごす事を考えると心配になりますよね。
しかし、心配だけしていても仕方ありません。乗り越えれるように職場で同僚の歯科衛生士と一緒に遊びに行ったり、日々の生活の相談をしたり、いざという時に助け合えるような関係を築いておくようにしましょう。上京すると自分から行動しないと誰も助けてくれません。困った時に助けてくれるような人間関係を自ら築くようにしていきましょう。
おわりに
この記事では、歯科衛生士の上京転職を成功させるためのポイントを紹介しました。地方から上京を考えるときには多くの情報収集が必要であるため、地元での転職よりも考えることが多くなります。
歯科転職ナビの転職エージェントは、歯科衛生士のサポートを丁寧にさせていただきます。他の転職エージェントには相談しづらいような内容でも気軽に話していただけるように心がけているので、この記事で紹介したような疑問についてもぶつけてみてくださいね。