歯科衛生士として転職活動していると、一番気になるのはお給料ではないでしょうか。
「実際のところいくらもらえるの?」
「実際のところ毎月何万円の振り込まれるの?」
「総支給額と手取りって違うの?」
といった疑問が出てくるはずです。
でもちょっと待って下さい!あなたが考えているお給料とは「手取り」のことではないでしょうか?働いていると手取り以外にもお給料に関わる様々な用語を知っていなければなりません。
この記事では、歯科衛生士の手取りを中心にお給料に関する知識について紹介します。
給料に関連する用語を知っておく意味
歯科衛生士として転職活動していると、お給料に関連する様々な用語を目にすることになります。
「別に働いてお給料がもらえればいいだけだからそんなこと知らなくてもいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、実はそうではありません。知らないことによって損をしてしまっていることもあるためです。
歯科医院によって募集要項の書き方は異なる
いくつかの歯科医院の募集要項を見比べてみてください。
・総支給額
・基本給
・月給
・年俸
お給料の部分だけを見て比べてみても、このように記載している方法が違うのではないでしょうか。
実は歯科医院が募集要項を出す時には決められた書き方があるわけではなく、それぞれに転職者にとって必要な情報を記載しています。つまり、お給料に関する項目を書くのは当然ですが、その書き方というのは歯科医院によって異なります。また、そもそもの給料に関する取り決め自体が異なる場合もあります。
これらのお給料に関する記載方法をちゃんと知らないと、転職した後に「思っていたより少ない!」とショックを受けてしまうことになるわけです。
あなたが転職を成功させるためにも、まずはお給料に関する基本的な用語を知っておきましょう。
お給料に関する用語
では、具体的にお給料に関連する用語をひとつひとつ見ていきましょう。
手取りとは
手取りとは文字通りあなたの実際に手元に入るお金のことです。
毎月働いた金額から税金や保険料などを差し引いた金額が、あなたの銀行口座に振り込まれますよね。その金額のことが、手取りです。
歯科衛生士の平均的な手取り金額は、20から22万程度となっています。
これは、地域や歯科衛生士としての経験年数によって異なるため、あくまでも参考として見ておく方がよいでしょう。実際に転職活動を行う際にはあなたが転職を検討しているいくつかの歯科医院の募集要項を比較しながら、手取りがどれぐらいになるかを考えるようにしましょう。
基本給とは
基本給とは支払われるお給料のベースとなる部分のことを指します。
歯科衛生士に支払う給料は、この基本給に資格手当・役職手当・残業手当・交通費などを足したものになります。つまり、これらが一切含まれない部分の金額が基本給であり、先述した手取りはこれよりも高い額になるのが一般的です。
昇給においてはこの基本給が上がることをさしており、ボーナスはこの基本給に何ヶ月文化をかけたものというのが支払える金額になります。
基本給が低い歯科医院においては、あまりこの部分を目立たせないように月給・総支給額・年俸といった書き方をしていることもあります。昇給やボーナスが気になる方の場合には、必ず基本給はいくらになっているのかを確認するようにしましょう。
月給とは
先述した基本給に各種手当を足したものが月給となります。
これは残業代や歩合などの月々に変動することが想定されるものは含まれていないというのが特徴です。 資格手当や役職手当の確実に支払われる手当のみが含まれているものを月給ときます。基本給と月給が一致するというケースもあるので必ずしもそれぞれに違いがあるというわけではありません。
転職活動をする際には、基本給がいくらなのか、月給としてどのような内容の手当が含まれているのかを確認しましょう。
総支給額とは
月給だけでなく、変動することが想定されている手当を含んだものを総支給額と呼びます。
ここには先述したように残業代や歩合と言った内容も入ってくるため総支給額が毎月異なるという方がほとんどなのではないでしょうか。募集要項を見た時に、「総支給額何万円程度」などとぼんやりとした書かれ方をしている場合には、残業代が含まれた金額が示されているようなこともあります。総支給額のみが書かれている場合は、その内訳がどのような内容になっているのかを確認しましょう。
同じ月々の総支給額が30万円でも…
A歯科医院:基本給10万円、各種手当20万円
B歯科医院:基本給30万円、各種手当0円
では大きな違いがあることが分かるでしょうか?
そうです、ボーナスに大きな違いが生まれます。「ボーナス4ヶ月分」とした場合には…
A歯科医院:40万円
B歯科医院:120万円
上記のようになり、年間で80万円もの違いになってしまいます。このように極端なケースはめったにありませんが、記載方法だけで年間にもらえる金額が10万円異なるということは往々にしてあります。必ず総支給額の内訳を確認するようにしましょう。
ちなみに、歯科衛生士の業界では「みなし残業」という制度導入している歯科医院があります。これは毎月の残業代をあらかじめ決めておき、それ以上が支払われないという仕組みです。「働けば働くほど残業代は支給される」というイメージがあるかもしれませんが、みなし残業が規定されている場合にはそれがないので気をつけましょう。
控除額とは
総支給額から手取りが減ってしまうのは、税金や社会保険料などの控除があるためです。働いていると以下のような項目が総支給額から引かれています。
具体的には、健康保険、介護保険、厚生年金、雇用保険、所得税、住民税があります。
歯科医院によっては健康保険に個人で加入しなければならなかったり、四十歳以上の場合には介護保険に加入しなければならなかったりそれぞれによって条件が異なります。総支給額が多い場合でも、歯科衛生士自信によってこれらに加入しなければならない場合や、追加で加入する必要がある内容もあります。これらを踏まえて手取りがいくらになるか計算するようにしましょう。
そしてここまでを読んだ方であれば分かると思いますが、手取りとはそれぞれの歯科衛生士の状況や歯科医院の運営方針によって大きく異なります。一概にいくらになるかは言えないため、歯科医院に転職した時にどれくらいになると毎回シュミレーションするようにしましょう。
年収や年俸とは
月々の給料だけではなく、年収や年俸といった年単位での記載をしているところもあります。
年収とは、年間の総支給額を示すもので、ここにはボーナスも含まれています。募集要項を見てみると250万から350万といった幅を持った記載をしているところが多いのではないでしょうか。厳密に年収を規定することは難しく、毎月の残業やボーナス支給額によって左右されるため大まかな金額であると考えておいた方が良いでしょう。
年俸とは、 給料単位で給料の総額を決めることを指します。その決め方は歯科医院によって異なりますが、あらかじめ計算方法が決められており、それに当てはめて算出されることが多いものです。残業や各種手当が既に含まれていることが特徴的で、年の初めに決まった金額で一年間を働くことになります。毎年いくらの年俸にするかを契約するため、プロ野球選手のような形をとると考えておくと良いでしょう。
詳しい内訳を調べるためには
しかし、ホームページに記載されている募集要項だけでは十分な情報がなく、実際の手取りを計算することができません。では、どのように手取りを計算すればよいのでしょうか。
見学時に確認する
歯科医院に見学に行った際、募集要項を見ながら院長に実際のところどのような内訳になっているのかを確認するようにしましょう。
お金のことであるために聞きにくいかもしれませんが、あなたが働く上でとても大切なポイントなので必ず確認するようにしましょう。しかしそれでもやはり聞きにくいということがあるでしょう、 後述する転職エージェントを活用するようにしましょう。
転職エージェントを活用する
転職エージェントとは歯科衛生士の転職をサポートする専門家のことです。
歯科衛生士だけでは情報収集できない内容を有しているだけではなく、歯科衛生士と歯科医院の間に立って転職活動が行いやすいようにサポートしてくれます。お給料に関する歯科衛生士が聞きにくい疑問についても、歯科衛生士に代わって歯科医院に聞いてくれることがあります。これによって歯科衛生士が不利にならずに情報収集をすることができるようになり。
さらには、 転職活動が進んで行くとお給料の交渉をしたいという場合もきっと出てくるはずです。その時にも、転職エージェントがあなたに代わって交渉を進めてくれます。もちろん、あなたにとってプラスになるように話を進めてくれるため、安心してお任せすることができます。
おわりに
この記事では、歯科衛生士の手取りを中心にお給料に関する知識について紹介しました。
お給料に関係した用語を正しく知らないと、転職活動する時に損をしてしまうこともあります。 転職活動する際にはそれぞれの用語を読み違えないように気をつけましょう。
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